ムコ多糖症とは 疫学

疫学

日本国内におけるムコ多糖症の発症頻度は、出生10万人当たり1.53人と報告されています(1982~1999年および2003~2009年の期間に岐阜大学でムコ多糖症と診断された計467例に基づく推定)1)

病型ごとの発症頻度(出生10万人当たり)は、以下のように推定されています1)

ムコ多糖症Ⅰ型:0.23人(43万人に1人)
ムコ多糖症Ⅱ型:0.84人(11.9万人に1人)
ムコ多糖症Ⅲ型:0.26人(38.5万人に1人)
ムコ多糖症Ⅳ型:0.15人(66.7万人に1人)
ムコ多糖症Ⅵ型:0.03人(330万人に1人)
ムコ多糖症Ⅶ型:0.02人(500万人に1人)

この調査におけるムコ多糖症の病型別割合はⅠ型15.2%、Ⅱ型54.6%、Ⅲ型17.3%、Ⅳ型9.9%、Ⅵ型1.7%、Ⅶ型1.3%でした()。

図・日本国内におけるムコ多糖症の病型別割合

図・日本国内におけるムコ多糖症の病型別割合
鈴木康之. ムコ多糖症の疫学. 折居忠夫ほか編. ムコ多糖症UPDATE. イーエヌメディックス; 2011. p.7-8.

文献

  1. Khan SA. et al. Mol Genet Metab 121(3): 227-240, 2017.