ムコ多糖症の診断 受診・診断の契機となる症状・所見

受診・診断の契機となる症状・所見

ムコ多糖症は全身性・進行性の疾患であり、患者さんが受診する機会がある診療科も、小児科、耳鼻咽喉科、循環器科、整形外科など、多岐にわたります。

受診・診断の契機となり得るムコ多糖症の症状・所見として、精神発達遅滞(言葉の遅れや多動)、特徴的な顔貌(鞍鼻、分厚い口唇、巨舌および舌挺出、幅広く分厚い鼻翼、濃い眉毛、頭囲拡大など)、低身長(乳幼児期は過成長)、関節拘縮、骨変形、角膜混濁、反復性中耳炎、難聴、心雑音(心弁膜症)、腹部膨満(肝腫大)、臍・鼠径ヘルニアなどがあります()。

図・受診・診断の契機となるムコ多糖症の症状・所見

図・受診・診断の契機となるムコ多糖症の症状・所見
濱崎考史. 医学のあゆみ 264(9): 843-849, 2018; 小須賀基通. 小児科臨床 73(5): 714-719, 2020を参考に作成